ワンピース 公演情報 松竹「ワンピース」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    期待を上回る楽しさ
    アニメは少し見たことがあるが、熱心な原作ファンとはいえない。
    歌舞伎だってそれほどちょくちょく観る訳じゃない。へぇ、『ONE PIECE』を歌舞伎でやるんだ、と思ったときはだからまあほとんど他人事だった。

    観に行きたい!と思ったのは、脚本と演出に横内謙介氏が参加すると知ったからだ。横内さんが料理するんなら、その組み合わせは面白いものになるに違いない。異質なものをきちんと面白く化学変化させてくれる、と思えるだけの信頼感がある。

    その期待を裏切らない、充実したエンターテイメントであり、同時にいい舞台を観た、と感じられた。

    ネタバレBOX

    二幕の滝のように流れ落ちてくる大量の水を浴びながらの立ち回りでは、キャスト陣が楽しそうに(?)客席に届くくらいに水を跳ね飛ばしてくる。(前方の席には、あらかじめビニールシートが配られていた)

    水だけでなく、炎や紙吹雪、宙乗りや早変わり、映像やフライングなどさまざまな仕掛け。殺陣・踊り・ダンス・アクロバットなど見応えのある芸。見得や六方、ツケなども印象的に使われており、
    そういう歌舞伎らしさと、歌舞伎らしくなさとが同居する舞台となっていた。

    波に乗って頭上を横切るルフィに思いきり手を振り、
    通路で踊る人々とハイタッチする。その空間にいるたくさんの人々が、心から楽しいと感じていたはずだ。

    しかし、そういう芸や仕掛けを見せるだけでなく、
    芝居としての、いや、物語としての面白さをもはずさない。

    血のつながらない兄を助けようとする主人公の前向きな一途さ。
    同じ目的を持つ者やそれを手助けする者。

    人が何を大切に思うのか。何のために生きるのか。
    そういうシンプルな問いに対する答え。

    生身の人間が目の前で息づいている、そういう実感。

    ストーリーや登場人物の魅力。印象的な台詞。

    これが歌舞伎かどうか、あるいはワンピースらしいかどうか、そういうこと以上に、ああ、これは演劇なのだと感じられたことが個人的には印象的だった。

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    2016/01/06 18:44

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