満足度★★★★
時代から忘れられつつあるものを拾い集めるということ
戦中、戦後に民俗学に情熱を傾けた男達の物語り。
とても丁寧に作られている印象。
観ていて自分でもびっくりするくらい涙がとまりませんでした。
初演を見逃しているのが返す返すも残念。
キャストや演出等、諸々見比べたかったです。
夏に参加した「声に出して読むてがみ座」のテキストがこの作品だったので、
物語の背景や登場人物については
直接長田さんから解説していただいていました。
自分が声に出して読んだテキストがどんな風に舞台に現れるのか非常に楽しみだったのですが、
実際良い意味でのネタばれ状態での観劇で、
登場人物の心情や立ち位置がよく分かりました。
それはそれでよかったのですが、
白紙の状態で観たときに自分はどう思ったのかなと考えたりも。
全体的には、好きな事に邁進する男性より待つ身の女性に感情移入していたかもしれません。