満足度★★★★★
うむ
親子で鍋を囲み、母が去るシーンが美しく悲しい。あのシーンがピークであり、幕でいいのに…と思いながら観ていた。観終えて分かった。父の涙からのあのシーンが確かに感情の頂点。でも、もっとぬくもりを残したかった訳ですね。後味が格段に違う。昭和の匂いがプンプンする、ノスタルジックな作品なのに、現代という驚き。人を愛し、大切に思えばこそのすれ違いが切なくも温かい。あのゆったりとした父が、母(妻)の病状を聞かされた時の目と、他界した息子の嫁とのやり取りの涙は、心をえぐられる。特筆すべきは、俳優としても出演しているmogmosの歌う『カントリー・ロード』の素晴らしさ。沁みる。「人生は、いつもちょっとだけ間に合わない」というサビの歌詞がヤバイ! グッとくる。 終演後にロビーでCD販売していて、迷わず購入。あなたも是非。