満足度★★★★
血
終演後、心臓が痛くなった。鼓動が早くなってしまった。
「血」が、悪いのか?「血」の繋がりなのか?
舞台上での、舞台美術の「赤」が物凄く目に焼き付く。嫌なくらい、纏わりつく。
「悪」はどこから生まれるのか?
千葉伸彦さんのギター演奏。心情を表す様な、ギターの沢山の音色、
ボディーを叩く音。
二代目藪原検校・杉の市を演じられた野村萬斎さん。
初めて実際の舞台を観させて頂いた。
やはり、本来の狂言師としての才能を持ってる強み。
しかし、そこだけではないどこか、生きた時代を俯瞰で見ているような、
行っている事は勿論非道な事ではあるのだけど、
なにかか違うような印象を受けた。
「俺がして、何が悪い?」と杉の市の心の深い所が苦しくもあり、
理解してあげたいとも感じた
こまつ座の公演は初めて?だったかもしれないのですが
プロの舞台だなと。
普段の客層とも大分違う感じもあった。