藪原検校(やぶはらけんぎょう) 公演情報 藪原検校(やぶはらけんぎょう)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★★

    人間ってヤツは……
    陽気なふてぶてしさと哀切さが同居する主人公の印象、劇中で語られる早物語の完成度、時代の風俗も織り込んだ物語の面白さなど多くの見どころがあったが、それ以上に、人間というモノのおろかさやみにくさ、あるいは業(ごう)とでもいうしかない何かが感じられて、何度も冷たいものが背筋を上っていくような気がした。

  • 満足度★★★★


    終演後、心臓が痛くなった。鼓動が早くなってしまった。

    「血」が、悪いのか?「血」の繋がりなのか?




    舞台上での、舞台美術の「赤」が物凄く目に焼き付く。嫌なくらい、纏わりつく。

    「悪」はどこから生まれるのか?




    千葉伸彦さんのギター演奏。心情を表す様な、ギターの沢山の音色、

    ボディーを叩く音。




    二代目藪原検校・杉の市を演じられた野村萬斎さん。

    初めて実際の舞台を観させて頂いた。




    やはり、本来の狂言師としての才能を持ってる強み。

    しかし、そこだけではないどこか、生きた時代を俯瞰で見ているような、

    行っている事は勿論非道な事ではあるのだけど、

    なにかか違うような印象を受けた。




    「俺がして、何が悪い?」と杉の市の心の深い所が苦しくもあり、

    理解してあげたいとも感じた

    こまつ座の公演は初めて?だったかもしれないのですが

    プロの舞台だなと。

    普段の客層とも大分違う感じもあった。

  • 満足度★★★★

    言葉の魔術師×声の魔術師
    上演歴上、最高にPOPな藪原検校。
    いつのまにか、山西さんがこまつ座に必要な役者になっている。

  • 満足度★★★★

    面白おかしく
    コミカルなところはとことん滑稽に。杉の市のモノマネショー的な話芸はどうなんだろうと思ったけど、ウケてたからいいか。
    杉の一の母、明星さんや、盲太夫の語り部、山西さんが特に良かった。

    ラストの狂乱具合は享楽にも見て取れるが、なんかあればすぐSNSにupする現代も同じようなもの。この描写が嫌悪に見られるか娯楽として見るか判断が分かれそうだけど、今回もキレッキレの風刺が効いた舞台でした。

    ネタバレBOX

    杉の市の早物語の場面は見所だと思うのだけど、今回の舞台はよりコミカルさを増しているので肝心のセリフというか語りが聞き取りづらい箇所があったように感じた。あそこだけ、少しやりすぎなんじゃないか、と思った。

    全く関係ないが、今、刀剣ブーム(笑)らしいから、あの場面、誇張すればもっと若い年代が食いつきそうな場面に変わるな、とオタク的思考な変換。でもやっぱ怒られるな。

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