満足度★★★★
行儀がよい性 【箱チ-ム】
この脚本は1999年6月に初公演されており、当時は世紀末の雰囲気が漂い、電子機器類を始めとして2000年問題の対応に追われていたことを思い出す。今から16年程前のことであるが、10年ひと昔という言葉からすれば、もう過去のこと。その時代状況(今でもか)において、大っぴらに語られることがない「性」のこと...。この公演の説明謳い文句でもある。
演出はオーソドックスで観客に観てもらう、という丁寧な描き方であるが突き抜け感が乏しいと思う。演出家・酒井菜月 女史から視た、もしくは感じている「性」は、愛らしく、優しく行儀が良いものかもしれない。
演技は、チーム「箱」にとって初日であったが、全体的にかたく物語の滑稽さが表現しきれていないのが残念であった。
上演時間2時間15分(途中休憩なし)