ビーイング・アライブ 公演情報 ワンツーワークス「ビーイング・アライブ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ”老い”の真実
    説明の文章とは違った作品だった。

    むしろ”老い”に関しては非常にリアルに描かれていたように思う。

    欠陥マンションの傾きがそのまま心の傾きを表しているのだろう。
    (演者は大変だ!あんな角度の八百屋は観たことが無い。腿がパンパンではないのだろうか…)

    生きていれば誰もが避けられない”老い”
    社会との繋がりが無くなるこの厭世的な描写は心底”老い”を憂鬱に感じさせる。

    生きることはとてもタフなのだと改めて突き付けられた。

    ネタバレBOX

    コード(=繋がり)、 手繰り寄せて空いた穴
    からカメラ(生きている証)、写真(生きていた証)が見つかるという仕掛けはいい仕掛けだと観終わった後でしみじみと思った。

    原宏一という(好きな)作家のタッチに似た話しだと思った。
    彼も”穴”や”床下”を題材にシュールな悲喜劇を描いている。

    もっと”穴”の使い方に工夫があったらより面白かったのかなと思う。
    階上、階下との会話だけより過去や現在の違う選択肢のような違った状況が現れるとか…
    しかしそうするとある程度のリアルな設定がぶち壊しか~…

    そんな事を考えてしまうのも、この作品に魅せられたからなのだろう。


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    2015/12/16 16:25

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