弥次喜多 公演情報 ハイリンド「弥次喜多」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    至福のコメディ
    初見の劇団...結成10年目の公演「弥次喜多」は1時間50分(途中休憩1分)で江戸から京都までテンポ良く疾走する。
    舞台上に傾斜のある台を舞台として設営し、場面に応じて情景張りぼて(富士山、老松、月 など)が配置される。また障子2枚を上辺に立て、座敷を演出するなど雰囲気作りを大切にしている。傾斜させていることから、その上り下りの動きは躍動感にあふれ、役者の演技と相まって活きた人物像が立ち上がる。弥次喜多コンビの人間味ある描写は、江戸っ子の心意気を十分観(魅)せてくれた。

    ネタバレBOX

    物語は、十返舎一九が「東海道中膝栗毛」を執筆しているという作中劇であり、同時にストーリーテラーの役割を果たしている。お馴染み弥次(はざまみゆき サン) 喜多(枝元萌 サン)の珍道中...もちろんコメディである。先に記した傾斜した台は、劇中劇としての演出であろう。物語だけではなく、セットにもその意味合いを持たせる。

    この公演の良いところは、鬘を始め小物などが三文芝居のような玩具仕様のようであるが、あくまでナンセンスな笑いと馬鹿馬鹿しいエピソードの繰り返しを観せるため。その脚本・演出のコメディという一貫性の表現…揺るぎない自信のようなものが感じられる。中途半端ではない拘りが、楽しい旅の道連れに観客を誘ってくれるようだ。

    この江戸情緒という和テイストに現代の歌謡曲、悪くはないが、和楽器による選曲があっても良かった。心地よいテンポであるから鳴り物でも風情が感じられるだろう。平面的になりがちなコメディに、もう少し技術面での彩りが出せたらと思った(自分の好みである)。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/12/10 23:00

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