満足度★★★★
面白いが…
過去と現在の境界に紛れ込み、不思議な体験をする女性の物語。ミステリー・サスペンス要素を織り込み、浮遊感、意識の混濁のような世界観を描き出す。空虚な過去、虚脱の現在、復活の未来へと導く。心底にあった思いが、ベールを剥ぎ取るように形象化される。
この公演では「大切なものは失ってから分かる」という台詞に見られるような、学習的な言葉によって物語が紡がれるようだ。世界は在るがままの目に見えるものだけではない。意識の潜在下に本音があり、行動していると...。
良い子ぶってもダメ!、あんたどうしたいの?
知っているようで分からない本当の気持とは...