地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム) 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「地上に広がる大空(ウェンディ・シンドローム)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ポストドラマ、あるいはパンクロック
    額縁内でドラマを異化するタイプのポストドラマ演劇。

    幻想には現実(ドキュメンタリー)が
    言葉には身体が、対置され、ぶつかり合う。

    あるいは、パンク歌手のコンサート。
    それはアンジェリカ・リデルの魂の叫びであり、
    そこに人間の普遍的な姿が浮かびあがる。

    ネタバレBOX

    後半はパンクロッカーよろしく、マイク一本でリデル本人が叫び続ける。
    それは1コードで延々吹きまくるフリージャズのソロプレーヤーのようでもある。

    物語の構造はシンプルで、延々、母(なるもの)ならびに、社会秩序を罵倒したおす。面白いのは1つのメッセージとしか思えない叫びを聞き続けると、その内容よりも彼女の痛みが強く伝わってくるということ。そしてそれが反転し、憎めば憎むほどに母なるものや秩序・愛を求めてやまない彼女の姿が見えてくる。それこそ人間の普遍的な姿。

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    2015/11/22 22:31

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