満足度★
たまたま見たのだが…
知人の知人が出演しているようで、誘われて見に行った。
この団体はリアルなコミュニケーションを目指しているとのこと。
セリフは日常に交わされる言葉のように書かれていて、確かにこんなしゃべりの人いるなと思わせるところもあり、その点はうまいと思いました。
考えながらしゃべったり、同じことを口にしたり、どもったり。
しかしこれらを舞台上にのせた時、リアルな表現になるとは限らない。
若い子のだらしない体をそのままのせて、普段そこらえへんにいそうな学生の言葉をしゃべらせても、見ている側には何も伝わらないし、話の筋を追う気にもならない。これは表現に至っていないのではないか。
その為脚本は一気に力を失っていた。
リアルなコミュニケーションというものを求めるのはかまわない(むしろどんどん模索するべき)だがその表現を使うことの利点とリスクをもう少し考えるべきではないか。