泥花 公演情報 劇団桟敷童子「泥花」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    生きるという事
    偉人でもなく、中流の何不自由なく安穏と人生を流れていく事も出来ず、必死にならないと生きていけない人々。
    必死になっても、なおかつまだ苦労を強いられる人々。
    「生きる」ということを強烈に再認識させられる作品であった。

    しかし、何故だか皆明るく感じる。必死さ故か?個人的には、もっと暗い部分が普通の感覚でベースに流れていても良いかなとは感じた。
    やけくその宴会の無理な弾け方が強調されたら、この物語に更なる深みをもたらした筈だと思う。事実、救われない人々なのだから(作者もそういう筆致で物語っていると思う)

    「おばけの太陽」からの繋がりは終盤見事だった。
    しかし、ハジメの性格の変遷の道筋は示されなかった。少年期のハジメは妙に明るい。その明るさが素直な彼の素性をよく醸し出しているのだが、青年・ハジメと結びつかない。不満が残る。

    作品としては、非常に真摯に、一所懸命創りこまれたとても良質な物語であり、愛すべきお芝居である!!!

    次作にも非常に期待している。(この連作はどれも初観劇なので)

    よろしく!桟敷童子の皆様!!!

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    2015/11/12 09:51

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