満足度★★★★★
素晴らしい!
『心中天網島』は,男と女の話だ。治兵衛は,意に添わない結婚で子どもまでいるが,気が付くと遊郭の小春に夢中になって身を崩していく。実の兄はひどく心配する。自分の娘を傷ものにされたと,おさんの父親は激昂する。二人は,世間の厳しい批判の中で,心中にいたることになる。
言葉の使い方が,特殊なので全体的にわかりにくい部分があった。しかし,それはそれでよく聴いているとなんとなく感じとれる。かえって,迫力があった。
今回一番の魅力が,三味線と,琵琶と,横笛だった。邦楽を聴く機会は意外と少ない。とりわけ,笛の演奏に興味がわいた。
近松門左衛門の世界は,歌舞伎とか,浄瑠璃の世界。そこは,少し敷居が高い。そちらの世界はマニアが,古典芸能を支持し,守っているところ。私は,たまにはのぞいてみたいと思うが,チケットが手にはいるか,心配がある。
2015/11/01 23:28