オバケの太陽 公演情報 劇団桟敷童子「オバケの太陽」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    芝居らしい芝居
    正攻法の芝居として素晴らしかった。

    ヒネクレ屋の自分としては、、、という部分もない訳ではないのだけれど、、、

    主演の池下重大さんと大手忍さんが本当に素晴らしかった。
    特に、池下さんのあの微妙な繊細さは、演技力からくるものなのか、それとも人柄からくるものなのか。人生の憂いを背負った大人の男の中に、少年の繊細さを持ち続けている佇まいが本当に素晴らしかった。

    ネタバレBOX

    絶望的で苦しい現実の中でも希望をもって生きて行こうという物語。
    正直に言えば、私はこのタイプの作品は苦手である
    (と言っても、泣いてしまうのだけれど)。

    そうは言っても、これだけの質の作品だと認めざるを得ない。
    それに、この作品は震災直後に作られたものだということで、
    その状況では希望を語るということが重要だったのだろうとも思う。

    いや、わからない。
    初演時に、この作品を観ていたら、その希望に強く共感したのか、
    それとも幻想としての希望などいらないと今以上に反発したのだろうか。

    いずれしても、いま現在の私は、
    この作品を、状況の中の表現としてではなく、
    額縁に入った「作品」として受け取り、観たということ。

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    2015/10/25 11:25

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