満足度★★★
一粒で二度半から三度オイしい
事前情報からオーソドックスな反戦系なのかと思いきや、前半は思いの外コメディタッチ。が、後半、園長の娘に「(動物たちを)もっと早く皆殺しにしちゃえば良かったのに」なんて残酷なことを言わせるあたりからは予想通り反戦色が濃くなる。
動物に食べさせるための毒入り餌をそうとは知らずに空腹から人間が食べてしまうのもショッキングで、「動物園と反戦」ということではナニかと有名な「毒入りの餌には見向きもせずに芸をし続けた象のハナシ」と比べて人間も命を落とす分、よりメッセージも強い感じ。
でありながら、エピローグの後日譚では予想外の落とし方をするのがまた独特。その意味では「一粒で二度半から三度オイしい」かも。(笑)