落語でショー改め「座布団劇場七枚目ッ」 公演情報 占子の兎「落語でショー改め「座布団劇場七枚目ッ」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    新しい試みに感じたが...【C観劇】
    落語の根多...それを登場人物の数だけ登場、といっても横長の舞台に座布団が人数分あり、時に寝たりしているが、大方は客席に向かって座っている。落語のように一人語りではなく、掛け合いのように進む。朗読劇、動きのある芝居でもない。新しい試みなのだろうか、自分も今まで観たことも聴いたこともなかった。それは新鮮であったが、少し物足りないような...。



    ネタバレBOX

    落語は、一人で登場人物の何役も語り分けるが、時に季節、情景、心の機微なども織り込む。だから語りでも観客は自分の中で人物像やその時の状況を想像する。そして楽しみ、悲しみが分かり、笑ったり、泣いたりの感情が湧き上がるのだと思う。
    本公演では、登場人物が見えており、その人物像の視覚的な楽しみはすでに失せている。またその人物を演じるため、そのほかの状況、情景を語る人物がいない。掛け合いの台詞芝居としては面白いが、その周りの描きがないと思う。古典落語、新作落語のどちらにしても情緒が感じられなかった。

    また自分は、今回の演目は聴くいたことがあり、その時のイメージと比較しており、落語は落語”噺”としての醍醐味を持っていることを改めて感じた。
    特に最後の演目である「らーめん屋」...自分が聴いた時は寒い時期、それも夜中という設定。今回も夜中であることは分かるが、寒いという状況と追い詰められた若者の心情が浮かび上がってこない。また、オチでは、若者はいままで老夫婦からもらっていた小銭すべてを返して(渡して)、自分の名前を呼んでほしい、と懇願する。そこに老夫婦、若者の双方の思いが現われ、人情話の傑作となっていたと思う。そしてその若者は20代前半というものであったが、今回見えている人物は...。

    次回公演も楽しみにしております。


    【追記 2015.10.14】

    自分の想像した人物像や情景・状況が心に思い描けるか否かが大切だと思う。観せる効果は、自分のイメージに合致した時、その印象は深く刻み込まれるだろう。自分勝手な解釈であるが、たとえば「「たちぎれ線香」...。

    大店の若旦那と番頭、置屋の女将と芸者が主な登場人物。自分のイメージは、若旦那は色香に惑ったが、根は真面目。番頭は丁稚上がりの謹厳実直な苦労人、女将は強かな商売人だが、情に厚い。その印象に齟齬があった。芸者は...森下知香さんの役イメージは近いかも。それから芸者の死を知った時の悔悟、惜別の情感が弱いから感情移入ができない。だから線香の「たちぎれ」の悲哀のあるオチにキレが感じられなかった。

    落語は、一人で何役も行うから情感を現すため噺にメリハリがある。今公演は役者が演じるという芝居であり、台詞の応酬であった。自分の未熟さもあろうが、噺を「聴く」という集中力が働かず、演じ観る方に神経が行ってしまった。

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    2015/10/10 18:02

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  • 清水さま

    コメントありがとうございます。
    公演は楽しく拝見いたしました。

    10月14日に追記をいたしました。
    勝手気ままな書き込みで失礼いたします。

    2015/10/14 21:31

    タッキー様

    御来場、観てきた!コメント、有難うございました
    占子の兎の清水です
    この形態を使って色々な作品に挑戦していきたいと思っております
    これからもどうぞよろしくお願いいたします

    有難うございました

    2015/10/13 03:03

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