おわりのいろは 公演情報 ホチキス「おわりのいろは」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    そのフライヤー
    まんま、小玉さんよね?と思いっきり察知した舞台!
    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    野川家の父は発明家という肩書きだが、その発明をしているのは末っ子の三平だった。三平は幼少の頃から天才肌で彼が次々と発明したものを父の保が自分の発明と売り出し金にしていた。

    そんな折、三平が発明途中だった空間転移装置を勝手に父・保が実験してしまい行方不明になってしまった。そうなってしまうと、今度は莫大な研究費を持ち逃げされたと疑いをかけたマスコミが騒ぎ、家族にも被害が及ぶ。

    三平は自分のせいだと思い込みショックで引きこもりになり猫としか会話しなくなった結果、猫語しか話せなくなる。長女は三平を責めながらも父親を探すべくアルバイトでも金を稼ぎ、そしてその金が探偵に流れていく。長男は家出をし鍵屋をしながら危ない世界の仕事もこなし、その特性を生かして父親が居そうなドアを片っ端から開けていく。

    父、保が金を生み出す三平ばかり可愛がった事で兄弟の3人の心はすっかり深い溝が出来てしまっていたのだった。

    父の失踪によりバラバラになってしまった家族を母・いろはによって収束されていく過程や、父・保が異次元の空間の世界で客観的にかつての家族を見ることで、見えていなかった家族のあり方が見えてくるようになる。

    出来の悪い父親が淡々と・・・なんだか自分を正当化しながら吐くセリフの数々が妙に愛しかったりする。悪気はなさそうだが、やってることは悪いのだ。(苦笑)そんな父親の子供たちなのに、この子供達が実に優しいのである。長女の睦美は抱え切れないほどの悩みを抱えすぎて壊れかかっているのに、それでも自分ひとりで何とかしようと頑張る。長男・ミツノブは父親から名前すら覚えて貰えない程、存在価値が薄いのに、それでも父親と一緒に居る時間を長くすれば名前を覚えて貰える。と考え努力する。三平は父親を取り戻すべく研究に時間を注ぐ。

    今回も小玉、加藤の芝居は絶妙でした。大げさでコミカルな小玉の演に対し、加藤の淡々とした自然な動きが対照的で良いバランスを保っていました。
    玉置(柿喰う客)の実力も見逃せません。彼がバイト仲間から殴られるシーンは鳥肌がたちました。殴られた反動で頭が後ろに仰け反る角度や蹴られた瞬間の体の反り返りが、まるで筋肉の収縮をも見たような気になります。照明と上手く融合してひじょうに素晴らしいです!(大絶賛!)

    今回も濃いキャラの役者の品揃え(笑)で観甲斐がありました。
    天才外科医とその外科医が死なせてしまった子供の母親のシーンはツボでした。

    物語の流れとしてはつぎはぎだらけを合わせた感じが否めないけれど、最終章で母・いろはは「お父さんはいらない!」と言い切り、決着をつけます。
    この一言で3人の子供達は救われる。

    この物語は続くのでしょうか?そんな終わり方でした。

    本日、米山和仁(ホチキス)と古川 貴義(箱庭円舞曲)のトークの日。
    「いろは」とは物事の初め。母、生母という意味だそうだ。
    米山は10歳で父親を亡くしたとのこと。当時父の仏壇の前で「チーン」を鳴らしたくて姉と奪い合って喧嘩になったら、母親が「もう、あんた達は!これからはお父さんが居ないんだから、自分達で生きていかなくちゃならないのよ!」とチン!チン!チン!と何回も連打した記憶があって、それを今回、いろはのガン!ガン!ガン!に活用したという。ちっさいころの記憶って大人になっても鮮やかだよね。

    とにかく色の付いたクレパスをみている気分でした。お勧め!




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    2008/10/21 19:15

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  • わらしも~、ホチキス大好き~(^0^)
    加藤の演技ってなんか飄々としてるよね?以前、他に客演してて観に行ったけれど、そこではホチキスの加藤の味は出てなかったね~。役者と言うには生かすも殺すも本次第なんでしょか?

    玉置は今回は柿のようなぶっ飛んだ役柄ではなかったですよ。むしろ、今回の役どころの方が良かった気がする。ああ、こんな役も出来るんだなーって改めて納得しました。
    髪型は半漁人みたいだった!
    いあいあ、今回はちゃんと服は着てました。役者にとって一番恐いのは演技力の上手い下手ではなく、体芸でイメージされてしまう事よね?最近、客演を随分こなしてるみたいだからイメージ脱皮を計ってるのでしょか?

    毎回お褒め頂き、有難う!(^0^)よっし!今日も天高く飛ぶゾっと!(^0^)

    2008/10/27 11:03

    おぉ、ホッチキス、自分も好きな劇団です・・。

    加藤さん、前回、教頭役の名演がとても印象に残っていますが、今回もやはり素晴らしかったみたいですね・・。

    柿の玉置さんもいらしてたんですね・・。
    彼の、「毎回全力投球」って感じのパフォーマンスはとても好きなのですが、同時に毎回ビックリさせられる髪型も気になります・・。
    今回はどんな髪型だったのでしょか・・。
    このストーリーですと、まさかふんどし一丁、みたいないでたちにはならなかったと思いますが、今回も腹筋王子、やらかしてくれたんでしょか・・。

    楽しめたようで良かったです・・。

    最後の一言、色の付いたクレパスをみている気分・・。
    何とも小気味のいい表現で、イメージがよく伝わってきます。

    2008/10/27 01:38

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