第十七捕虜収容所 公演情報 劇団青年座「第十七捕虜収容所」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    緊迫感あり
    誰がスパイかと一挙手一投足見逃さないように必死で観ていました。

    ネタバレBOX

    ドイツ軍の捕虜収容所に収容されているアメリカ兵の情報が漏れている疑いが濃厚になり、スパイを探し出す話。

    しかし、そういう原作なのでしょうが、最初に疑わしいと思われた人物は犯人ではないといった鉄則に則っていて、しかも誰がスパイかすぐに分かってしまったのは拍子抜けでした。物を逆さに置くということが情報有りの通知方法だったようですが、その不自然さに誰かが気づいても良さそうに思えます。

    ただ、敵を欺くにはまず味方からと言いますが、それ故に何も知らない味方にあっさり射殺されて終わるラストシーンは皮肉で残忍でした。

    ジュネーブの人権委員会から捕虜の待遇状態を調査に来ていたのは素晴らしいことでした。ただ、この調査員と収容所の所長が同じ俳優さんだったことは、人権を守る側と抑圧する側を際立たせるという意味で重要なのかもしれませんが、特徴的な顔や声が同じでは如何にも省エネとしか思えませんでした。その点、足の悪い捕虜と看守の二役は見事でした。

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    2015/10/01 00:31

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