幸せを運ぶ男たち 公演情報 アナログスイッチ「幸せを運ぶ男たち」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    劇場を知りつくしている
    下北沢の楽園という劇場は壁面が直角であり客席が2方向に向かって分割されている、また客席と舞台の間に大きな柱があり、死角を生み出すという他の劇場にない特徴があり、それが大きなハンディのように見える。しかしアナログスイッチはこの逆境とも見える環境をむしろ活かした舞台を生み出した。

    ネタバレBOX

    会社をクビになった男の恋愛成就するまでを描いたコメディ。そこに住みついた座敷童子達が5人もいるということ、また男には見えないが、彼女には見える、しかもなぜか1人だけ見えず、これが仕掛けとして会場を爆笑の渦に巻き込み、この設定に脱帽。また座敷童子界の人事管理者が一見カタブツ君だが職務違反を犯すことなく最後にとってもいい人になってしまう、という設定がまた素晴らしい。また男のアパートの窮屈感がよく出ており、座敷童子たちの集会所が柱の反対側にすることにより、柱の使い方が絶妙。あえて楽園という劇場に挑戦し、見事に使い切ったアナログスイッチの勝利といえる。

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    2015/09/28 02:35

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