俺、HEROらしいよ。 公演情報 演劇ユニットちょもらんま「俺、HEROらしいよ。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    面白いが、少しもったいない
    企業においてコンプライアンス遵守は、その活動の最重要に位置づけられると思う。その現実に突きつけられた問題とそこに登場するHEROの存在に違和感を覚えた。
    現実的には、職場内での人間関係をコミカルに描き、一方ある物を使用しHEROが現れる非現実的な描き方...もちろんHEROは、その人が持っている人間性を意味することは分かるのだが...。

    ネタバレBOX

    現実の会社では、中間管理職として対応しなければならない場面の数々...上司と部下の板ばさみ、上司の無理難題の命令、扱い難いお局的存在、部下の勝手な行動、古参で仕事のできる派遣社員という、仕事の出来と職場内での立場のねじれが、少し悲哀も含め感じられる。笑うに笑えない状況であろうが、そこはコメディ...次から次に起こる問題や人間関係を誇張してしっかり笑わせる。
    梗概(説明から)、主人公はさえないサラリーマン。昼食を食べそこね、定時には帰れない。 仕事といっても雑務ばかり。上司も部下もわがままばかり。 平和な職場を維持するために「僕やっときます」と言うばかり。 そんな思いだけを抱えて仕事をこなす日々。 そんなある日、世界を守るヒーローに選ばれる。

    この職場の清掃員が、実はエイリアンで、このコンプライアンス室が管理している資料室内にある物が...それを奪取したく潜入しており、この主人公・田中明(山本啓介サン)の前職場(営業部)の後輩社員も巻き込んで、というか主人公が巻き添えになる。資料室に入れる権限は特定人物(コンプライアンス部長)の承認が必要だとか。そして5分遅刻しただけでも、その承認書類が、という徹底振りである。

    些細なところは気にしない。その物語は、資料室の入室を巡ってエイリアンとの攻防、このドタバタが少し冗長に感じる。それよりも部下を叱れない気弱な中間管理職の主人公、エイリアンのボスは、高圧的に部下を叱ってばかり。この攻防の中心にいる2人の気質の違いが現実の職場ではあり得て面白い。アイロニを感じるところである。HEROになるのが選ばれし者…田中明である。この変身姿...全身タイツが情けなくなるほど可笑しい。

    このエイリアンは同一次元で存在しているという設定である。ここに違和感を感じる。なぜ、この会社の清掃員に、そしてエイリアンの仲間割れのようなことが出てくるのか。

    例えば、主人公が疲れてうたた寝をしている時に見た、夢の世界のことであれば分かるのであるが...この現実社会と非現実事象の同一次元で描くことに無理を感じた。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/09/23 10:56

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  • タッキー様

    観てきた!コメントありがとうございます。
    「面白いが、少しもったいない」というお言葉いただき、
    感謝申し上げます。

    よりわかりやすく、無理な設定だと感じず気楽にご覧いただけるよう、精進してまいります。
    次回公演は2016年を予定しております。
    その際、精進した作品をタッキー様に観ていただければ非常に嬉しく思います。

    今後ともよろしくお願いいたします。

    2015/09/27 22:35

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