NINAGAWAマクベス 公演情報 ホリプロ「NINAGAWAマクベス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    度肝抜かれる演出
    17年ぶりの再演。前に見た人ならそうは思わないかもしれないが、私は初めて見たので、まず、その演出に度肝を抜枯れた。開幕前にどーんと鎮座する巨大な仏壇に圧倒され、2人の老女がその仏壇の扉を開いて開演となる。海外でやった時はものすごい反響だろうな、と想像される。

    マクベスは市村正親、妻は田中裕子。さすがにこの2人の演技力は抜群で、柳楽優弥ら若い俳優をたちをぐんぐん引っ張っている。前回は北大路欣也と栗原小巻だったとか。このペアでのNINAGAWAマクベスも見てみたいものだ。

    シェークスピアの悲劇を日本風にするとこうなるのか、という意味でも初演時はきっとエポックメーキングだったと思われる。シェークスピア劇は今でも各劇団が演じているが、そのまま輸入して演じるのでなく、日本人が作るとこうなるんだ、と堂々と演出家である自分の名前を冠して世に問うた、蜷川幸雄さんには拍手を送りたい。

    ネタバレBOX

    巨大な仏壇の扉を開いた老女は最後に扉を閉めるのですが、劇の途中ではにぎりめしを食べたり、お茶の後に薬をのんだりするしぐさもあって興味ふかい。斬りあいの場面では顔をおおうという芸の細かさ。こういった演出も蜷川さんらしさだと思います。

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    2015/09/21 17:54

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