NINAGAWAマクベス 公演情報 NINAGAWAマクベス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★

    再演なら仕方ないか
    きっと、初演当時は、斬新この上ない演出だったろうと思います。

    でも、さんざん蜷川さんの舞台を観ているせいか、え、またこういう手法?と思う部分も、多々ありました。

    さいたまネクストシアターの若い俳優さん達、健闘していますが、やはり、台詞が明瞭でない難点がかなり見受けられました。

    吉田さんも、最初から、叫び過ぎな感じが…。

    とにもかくにも、市村さんが、お元気に、楽日を迎えられたことを、拍手喝采したい心境でした。

    照明と、美術は、大変幻想的で、美しく、この舞台が、外国で、賞賛された理由はよくわかります。

    でも、何故、舞台が日本に置き換えられているのに、役名が原作どおりなのか、演出意図がわかりませんでした。これなら、「蜘蛛の巣城」の舞台化で良かったような気もするのですが…。

    ネタバレBOX

    一番驚いたのは、市村マクベスの首。市村さんに瓜二つでした。
    こういう技術の進歩には、驚愕します。

    老女お二人が、ずっと、仏壇の前に正座して、食事をしたり、布を畳んだり、2時間45分、座りっぱなしで、膝を痛められないかと、心配になりました。
    趣向としては面白いけれど、俳優さんも、人間なので、あまり、老優さんに過酷な演出は控えてほしいと思ってしまいます。

    橋本さんのバンクォーが、殺される場面の殺陣は、視的に美しくて感心しました。もっと、時代劇にも出て頂きたい気がしました。
  • 満足度★★★★★

    まさか再演が観れるとは!
    かの有名な『NINAGAWAマクベス』を観れた!!
    まさか再演が観れるとは思ってなかったので、それだけでも感激です!
    外人の名前のままで時代劇の衣装、仏壇舞台に老婆二人の演出や、
    歌舞伎調の魔女、今でも十分ユニークと思いますが、これを30年以上前に
    やったというのが凄い。
    「マクベス」に時代劇のパッケージ、着物での人間ドラマやチャンバラが
    あまりにも無理なく自然に合っていました。

  • 満足度★★★★

    度肝抜かれる演出
    17年ぶりの再演。前に見た人ならそうは思わないかもしれないが、私は初めて見たので、まず、その演出に度肝を抜枯れた。開幕前にどーんと鎮座する巨大な仏壇に圧倒され、2人の老女がその仏壇の扉を開いて開演となる。海外でやった時はものすごい反響だろうな、と想像される。

    マクベスは市村正親、妻は田中裕子。さすがにこの2人の演技力は抜群で、柳楽優弥ら若い俳優をたちをぐんぐん引っ張っている。前回は北大路欣也と栗原小巻だったとか。このペアでのNINAGAWAマクベスも見てみたいものだ。

    シェークスピアの悲劇を日本風にするとこうなるのか、という意味でも初演時はきっとエポックメーキングだったと思われる。シェークスピア劇は今でも各劇団が演じているが、そのまま輸入して演じるのでなく、日本人が作るとこうなるんだ、と堂々と演出家である自分の名前を冠して世に問うた、蜷川幸雄さんには拍手を送りたい。

    ネタバレBOX

    巨大な仏壇の扉を開いた老女は最後に扉を閉めるのですが、劇の途中ではにぎりめしを食べたり、お茶の後に薬をのんだりするしぐさもあって興味ふかい。斬りあいの場面では顔をおおうという芸の細かさ。こういった演出も蜷川さんらしさだと思います。

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