そして、飯島くんしかいなくなった 公演情報 九十九ジャンクション「そして、飯島くんしかいなくなった」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    現代社会における
    罪と罰の在り方を鮮明に見せてくれた作品。ワンシチュエーションでぐいぐいと、様々な問題を浮かび上がらせていく手法は「12人の怒れる男たち」を彷彿とさせる。一つの問題から次の問題への提起がスムースで、すごい脚本だなぁ、と驚きました。配役や演技も素晴らしく、ストレートな演出、けれんみの無い進行で、犯罪とその周辺の人々の苦しみを如実に表していたと思います。

    ネタバレBOX

    この劇のカタストロフィーの無さは、そのまま今の少年法や刑法に対する私たちの苛立ちを表現しているようで、ものすごく興味深かった。法によって守られる加害者と、その周辺の守られない罪無き人々。マスコミに攻撃される加害者の親や暴露される被害者のプライヴァシーをどれだけ私たちはTVやネット上で見たことだろう。その苦しみも絶望も飯島君には届かない。いったい何が飯島君をブロックしているのだろう。ミニマムな照明の変化や音楽には好感が持てたが、何か心に残るような音楽やワンシーンも見たかったですね。

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    2015/09/18 19:43

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  • この度は、御観劇頂きまして誠にありがとうございました。土屋氏の作品は、どれも終盤にどんでん返しがあるのですが、これ程の展開力がある作品は、やはりこの作品ではないかと思います。今回、音楽に関しては本当に悩みました。非常に難しく感じておりました。最終的に、役者達が織り成す息遣いと、そこに生まれた空気を直に感じて頂きたいとの思いでエンディングのみ曲を使いました。

    2015/09/22 12:11

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