そして、飯島くんしかいなくなった 公演情報 そして、飯島くんしかいなくなった」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★★

    衝撃的なラストに向かって
    序盤の流れはさして取り上げるものはなく、街の小グループ活動に闖入者が現れて活動に参加することになる。その闖入者がグループの活動をすこし、邪魔するってぐらいの物語進行だったので、「観てきた」の前評判を読んでいた私は少し拍子抜けの感。しかし、後半、ラストに向かっては、次々と登場人物の正体が説明され、なんとも重い、そして大きな問題提起へと繋がっていった。まさに、サスペンスのクライマックスへ。という感じ。 ストーリーの作りが絶品で、思わず舞台に引き込まれた。それに、その舞台を作る役者の演技力も迫力があった。印象に残る舞台になった。

  • 満足度★★★★★

    人は誰でも、
    被害者側、或いは加害者側になる可能性はゼロではない。

    もし、そうなったとき人は・・・、
    どちらの側になるかによって人は・・・。

    この芝居に込められたメッセージを、どう受けとるのか・・・。

    考えさせられる作品である。

  • 満足度★★★★★

    話の流れが
    とてもうまいと思った。最初は緩めの会話と雰囲気を、途中から不穏な空気が漂いだんだんと崩壊へと変わっていくので、最後まで惹きつけれる舞台だった。
    この話の続きとなる舞台が来年にあるらしいがぜひそちらも見に行きたい。

  • 満足度★★★★

    現代社会における
    罪と罰の在り方を鮮明に見せてくれた作品。ワンシチュエーションでぐいぐいと、様々な問題を浮かび上がらせていく手法は「12人の怒れる男たち」を彷彿とさせる。一つの問題から次の問題への提起がスムースで、すごい脚本だなぁ、と驚きました。配役や演技も素晴らしく、ストレートな演出、けれんみの無い進行で、犯罪とその周辺の人々の苦しみを如実に表していたと思います。

    ネタバレBOX

    この劇のカタストロフィーの無さは、そのまま今の少年法や刑法に対する私たちの苛立ちを表現しているようで、ものすごく興味深かった。法によって守られる加害者と、その周辺の守られない罪無き人々。マスコミに攻撃される加害者の親や暴露される被害者のプライヴァシーをどれだけ私たちはTVやネット上で見たことだろう。その苦しみも絶望も飯島君には届かない。いったい何が飯島君をブロックしているのだろう。ミニマムな照明の変化や音楽には好感が持てたが、何か心に残るような音楽やワンシーンも見たかったですね。
  • 満足度★★★★★

    10年
    今も、10年前も変わらない思い、胸が痛くなるような重いテーマ。
    とてもよかったです。

  • 満足度★★★★★

    すばらしい!
    惹きつけられて、あっという間の1時間40分でした。考えさせられたし、胸もあつくなって、せつなくて、良かったです。続編に期待します。

  • 久々の
    考えさせるテーマでした。最初の取るに足らない議論から後半の緊迫感、素晴らしい展開でした。

  • 満足度★★★★

    タイムリーですね
    非常に難しいテーマ。色々と考えさせられる作品ですね。
    某少年Aの話題が最近ニュースになったばかり。とてもタイムリーな作品です。
    終盤は緊迫感にあふれ、息をのむ展開の連続でした。

    初日を観劇したのですが、ミスも無くとても良い演技でした。
    特に施設の先生(カウンセラー?)とカフェ店員さんが印象に残りました。

    ネタバレBOX

    被害者家族と加害者家族、どちらの言い分も分かる・・・
    といいたいところですが、「被害者家族というのは嘘」ということが分かってしまうと
    一方的に詰られた加害者家族がなんか可愛そうに思えてきました。
    彼らは絶対に反論できませんからね。ちょっとフェアじゃ無いかなと。





    [memo]
    被害者を作る会?
    会員は被害者になっている人の話を持ち寄って一人を選ぶ。
    選ばれた人を支援する。
    会に参加したいと2人がいきなり訪ねてくる。

    実は会員は皆加害者家族。
    3ヶ月に1度、忘れる日笑える日を作るためにこの会を始めた。

    初参加の2人は被害者家族。加害者家族を糾弾する。
    が、被害者家族というのは嘘。
    少年法改正で少年法に守られた最後の少年となった飯島に加害者家族を見せて更正を促すため。

    カフェ店員のイジメを救って欲しいと訴えた施設の職員もイジメられていた。
  • 満足度★★★★

    誰が飯島くんだろう
    1時間40分に思えなかった。すごく中身の濃い、あっという間の時間でした。

    ネタバレBOX

    15年ぶりの再演とのことですが、15年前においても、今にとっても重いテーマだと思います。問題提起、考えさせられました。私たちが、真正面からは考えたくない事柄をうまく引き込みながら描いているように感じました。そうか、確かに、飯島くんしかいなくなったんだ。派手な演出はないのに、観おわったあとに、「観れてよかった」という満足感が大きかったです。

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