満足度★★★
小劇場で昼ドラ。
丁寧なつくりで、きちんと訓練された俳優が、
まっとうなスタッフワークの中、前向きな芝居をしていた。
OFF OFFでの前作を観ていたので、
このカンパニーは、モテるために爽やかな
作風を維持しているのではなく、
本当に暖かな人間ドラマを描きたいんだなと思った。
でも、やはり、ちっと、ここまでベタだと
かえって清くない。昼ドラのようないやらしさを
感じてしまうのだ。
21世紀になってから、松尾チルドレンの活躍も
あってか、ファッションとして荒んだ世界を描く
カンパニーも散見され、そりゃあまりいい気は
しなかったけど、はらぺこペンギンはその逆。
必要以上に作家のシュミが清い。
せっかくの俳優やスタッフワークが
もったいない気がした。
主要人物全員に影があるなんてなんか変だ。
悪者のボスが死ぬ前に必ず改心する
「北斗の拳」を思い出した。
漫画の原作とかドラマとか書いたら
よいのではないだろうか。
生身の人間が人前で演じるには恥ずかしい
不自然な世界だ。
演出・俳優・スタッフワーク ☆☆☆☆
脚本 ☆☆
総評 ☆☆☆