15 Minutes Made Volume13 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume13」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    サマーヌード
    面白い。休憩AT込み150分。

    ネタバレBOX

    「ベンチ」タイタニックゴジラ
    後輩のお情けでベンチ入りを争う三年2人と、世話焼きなマネージャー。あーだこーだの末、結局二人はスタンドで応援することに…。
    芝居的な面白さがほしいかな。吉田壮辰のフィットネス姿はウケるけど。ラストの(他の演劇団体への)エールは、ならではの趣向で面白いと思った。

    「停電の夜に魔が差して」アナログスイッチ
    アパートの一室にこそドロが忍び込み、大金をくすねているところへ、部屋の主と浮気相手、居候と借金取り、主の彼女が戻ってきて…。
    停電時に明転してというコメディ作品。なかなか上手くできた舞台で、笑いや動きがあって楽しめた。

    「全肯定少女ゆめあ」DULL-COLOERD POP
    破滅に向かう世界で、ゆめあ(中村梨那)は妙で大変な大人たちに出会い…。
    アナログ終演後、間をおかず、一気に舞台を作り上げる手腕が流石(客の緊張感も残せるし)。ママ(塚越健一)の男への嘆きが、面白い。派遣バイト(東谷英人)とかも好き。大人のツラさみたいなのも見せつつ、ミュージカルな展開でパワフルに〆るという、妙ちくりんでスピーディな作品だった。

    「ブルーベリー」Straw&Berry
    山手線ゲームで盛り上がる4人。罰ゲームの歌を聴き、突如泣き出すミドリ(岩崎緑)。体中アザだらけで、デク(村木雄)に行くねと告げ、再度泣き出す。デクのつまらないおどけで更にミドリは泣き続ける…。
    夫からのDVに苦しみ、夫を殺してしまったミドリとの一時の別れのため、友人で集まったという一夜。ポイントポイントで、舞台のスキマを埋められるよう考えられてる作品。(警察に)行くねと言うミドリに、待ってると応えるデクのゆびきりとか、地味ながらジンときた。いい作品だった。

    「近すぎて遠い」ポップンマッシュルームチキン野郎
    以前見た短編集での一作。一度見ているのでオチは判ってたけど、なかなか楽しめた。
    見た目男な患者の中のリコ(小岩崎小恵)に恋して主人格を消そう(ある意味殺人)という、「異常な」精神科医(野口オリジナル)だったが、結局、主人格がリコを消してしまい、悲しむという展開。行き着けのバーで展開される生き死にの男女と同様、精神科医と患者の命のやりとりという、考えると恐ろしい話だった。

    「ミセスフィクションズの祭りのあと」Mrs.fictions
    ママ(岡野康弘)の店の裏でママが一息ついていると、金持って男と逃げたミケ(浅利ねこ)がやってくる。駆け落ちした男と中国人マフイアに捕まり、自分らの埋められる穴を掘ってたら、自分だけ逃がしてもらえた。けど男を助けたいと金をもらっていくミケ。そんなミケを見て、従業員のサビ(小見美幸)に、幸せになったもん勝ちだよとアドバイスする…。
    以前の中嶋作品的な舞台。笑いのとり方が上手い。ちょこちょこ笑わせてくれる。んで、アホだけど行動力のあるミケがかわいい。客引きしてた彼が埋まってないといいね。
    ママの内面の描きがちょっと足りない気もする終盤だけど、男とも女ともつかないママの迷いのようなセリフ(幸せに~)が印象的だった。面白かった。

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    2015/08/23 22:36

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