満足度★★★★★
繊細で傷つきやすい
静かに始まりそのまま静かに展開してゆく舞台。
でも、とても繊細で傷つきやすくて、暖かくて。
「他人を理解する」「他人とつながる」ことがテーマのお話だけど、実際は理解できず、理解されず、ちょっとしたズレが原因でお互いを傷つけていってしまう。「つながりたくない他人」とも実はつながっていたりする。
子供から主婦、生徒・保護者と学校、息子と父親。様々な人間の「関係性」を丁寧に丁寧に描いた、残酷なんだけど暖かい舞台でした。
大澤夏美さんという女優さんは見る人をひきつける魅力があります。
前半は彼女がひっぱり、後半はもう一人の女優き北川麗さんがひっぱりますが、こちらもとても魅力的。
どの俳優さんも魅力的で、その俳優の魅力がこの作品に人をひきつける魅力になっていると思います。
前回公演で始めてみて素晴らしいと思ったけど、今回を見て劇団の魅力を確信しました。
多くの人に見てもらいたい公演です。