ハート 公演情報 掘出者「ハート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    説明文とは違う
    芝居の内容は説明文とは微妙に違う。
    たぶん、この説明では、損をしている。だって、良く解らないからだ。

    良く解らないまま、観に来た。結果、来て良かった!(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    7人の役者が、それぞれの立場に立ってその人になりきって演ずる。

    アダム・スミスの「他者の人格になりきる、人と人とはシンパシーで繋がる。つまり、共感で繋がる。だから、他人の体に入って、ある程度その人の人格になれる。」

    これを軸にある家庭の関わり合いや学校での友人の立ち居地関係、人間関係を表現した芝居。

    ハートという題はまんま、心なのだ。

    ある家族は「頑張る」事をモットーに子供に「努力しろ。」と言い続けてきた。結果、その子供が大人になっても年老いて入院している親に対して同じように「頑張れ!」と冷淡に励ます。そうして、自分の子供にも「頑張れ!」と言い続けて、その子供は壊れる。

    もう一方の家族は暖かく優しい家族らしい。小学生のたかしは教室で鼻歌をしたり、おしゃべりをしたり、他の子供たちと同じように出来ない。見かねた教師が口チャックを約束させた事によって、同級生との人間関係が崩れ、たかし自身も話せなくなり、性格も変わってしまう。

    学校での田中かおりらの友人の微妙な関係、はたまた、地域に住んでる奥様たちとの付き合いの難しさ、本屋の主人やそれらに関わる人達。

    ちょっとした事がきっかけとなり、お互いを傷つけ追い詰め仲間外れになったり、外されたり・・。

    この世に人が居る限り、問題は起こる。

    たぶん、この物語は

    「みんな、少しずつ人に優しくなろうよ、相手の立場に立って。」

    このメッセージを含んでいるのだと思う。


    全体的に優しい物語です。残酷そうだけれど、そうじゃない。最初、コメディかな?と感じたほど笑う場面も沢山あります。
    物語には最初から引き込まれ、時間を感じない。

    案外、淡々と進む展開だが、見終わった後はほんわか温かくなります。

    そんな舞台。

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    2008/10/11 16:43

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  • おーじ>
    >よく思うんですけど、あと一歩お互いが歩み寄れば・・、もう半歩相手のことを思い遣ることができれば・・。


    確かに・・。ただ、人間てやつはー、みんなどこか欠けてるでしょう?
    だからこそ、ニンゲンとして生まれてきたんだ。っておっさる哲学者もいますね。
    ギリシャ神話から抜粋すると、ニンゲンは神が創った欠損品ですからーー(^0^)

    そっか・・・スポーツの世界では強いハートを持った・・・、という表現ね。

    はい、良い作品でした。大げさな事や大きなうねりもないけれど、ちょっと繊細な描写でした。
    こうゆう作品、好きですね。☆



    2008/10/12 00:45

    どこまで行っても、やっぱり人間は社会的動物。
    周囲と何等かのかたちで繋がりや関係がありますものね・・。

    よく思うんですけど、あと一歩お互いが歩み寄れば・・、もう半歩相手のことを思い遣ることができれば・・。
    もっといさかいやお互いに憎しみ合うことも少なくなるのでしょうけど・・。

    ハート・・。
    スポーツの世界ではともすれば折れない強靭な気持ちを現すようですけど、本来の心を題材にした、気持ちが優しくなれる作品だったようですね・・。

    観劇後に温かくなれるというのは、やはり素晴らしい作品なのでしょう。
    良い作品にめぐり合えて良かったですね・・。

    2008/10/11 22:32

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