青い目の男 公演情報 KARAS「青い目の男」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    久々の勅使河原
    数年前初めて、ダンス公演なるものを見たのが勅使河原三郎。動きの心地良さ。その一方、「持ちネタ」の動きのバリエーションであるため、次第に単調に思えて中盤以降はつい眠ってしまう。公演としてどう成立させるのか、に関心がある。
     ブルーノ・シュルツの原作は(当然?)知らない。とにかく冒頭は圧巻。勅使河原、佐藤利穂子+1が入れ替わり立ち替わりに踊る。照明が機敏に変わる。恐らくソフトにプログラムが入力されているのだろう。音楽に合わせるから可能なはずだ。音と出所が違うとすれば、時間差が生じるので音きっかけでポイントは手動でオペをしてるのかも知れぬ。オケの音その他をサンプリングして打楽器的に構成した楽曲が刺激的で、要は格好良い。これに拮抗する動きを踊り手は繰り出す。
     だがその後、スローで静かなクラシックなピアノ曲が流れ、以後の意外な展開を期待させず、踊る佐藤の動きもこれに応じてごく緩めである。何らかのストーリーが読み取れないことには(先刻の刺激的な時間との関連性が見えなければ)、休憩(睡眠)時間にひとしい。もっとも今回は睡眠は免れたが‥。
     とは言え、スタイリッシュなダンス公演としてのまとまりは実現されており、非常に高度なパフォーマンスをやっている印象は脳に刻まれた。 冒頭からの度肝を抜く楽曲と踊りの組合せは、それまで見た事のない風景で、言葉による説明を拒否し続けている。 

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    2015/07/26 04:28

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