黒鉄さんの方位磁石 公演情報 劇団AUN「黒鉄さんの方位磁石」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    初日観劇
    初めて行く劇場は青山劇場の裏側にありました。
    ステージ凸型形状、客席約200余の凹型設置。
    客席上手と中央通路が花道仕様で頻繁に使われ、遅れて来る場合は座席誘導に注意。役者さんのセリフがよく響くから耳がキーンとなるかもw
    デザイン家具調椅子のような座席だったがD席?から前方3列は底段差のため、観客によっては視界が遮られる席があるかも。以降は階段状席。
    上演時間及び座席表示なし。上演時間だけでも告知して欲しい。
    休憩10分込み約3時間。

    前作の「有馬の〜」が良かったので、それなりに期待はしていたんだが、今回は全てを理解するのに時間がかかる。
    今後、皆さんの感想読んで補完したいと思います。

    ネタバレBOX

    昭和元年生まれの主人公の幼少時からの話が入れ子になってるが、主軸は現在の老人の姿をした男の走馬灯のような回顧録…と言っていいものかどうか。
    戦争によって貴重な青春の一時期を奪われるのは不憫。今年は戦後70年だが少し時代がずれてるだけの過去の話、とも言えなくもない雰囲気な21世紀に見る戦争の悲惨さについて触れる舞台だった。
    姿は老人でも戦前の少年期、戦争に突入した青年期と幾重もの時代を繰り返す場面の多い事。自らの疾患のため、兵隊になれず?機関車の運転士=黒鉄さんになるため戦時下に挑み続けるショウイチ。そのショウイチを昭一が入り組んで演じているもんだから、さっき出てた人は今いつの時代の誰?と、ゆとり脳気味の自分の頭ではすぐには理解できず、役柄の整理ができずらい場面も多々あったけど、激動の時代を生き抜き、老いた先に見えたものは、自分が誰なのかわからないまま過去の出来事も失っていく記憶と思い出を持った一人の男の切ない話と感じた。

    ただ、オリンピック見に来たトーマス夫妻の件とか必要?戦時中でもみんながみんな、もんぺ姿じゃないのな。昭一のお父さんの日露戦争ももっと掘り下げて欲しかった気もしたし、現代の電車運転士のフォローはないまま?とか。時代が交差するので、舞台の目線をどこに合わせていいいのか混乱したり。2幕の盛り上げ方、娘たちが昭一の日記を読みながら各時代の人物が集まったあそこで終わらせてもよかったんじゃないか、とか。
    吉田鋼太郎さんの喜怒哀楽が凝縮された舞台。
    も、ほんといつ休んどるんですか⁉︎ってくらい出続けてました。

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    2015/06/25 01:10

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