北枕動物園へようこそ 公演情報 K.B.S.Project「北枕動物園へようこそ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    象の花子のぱくり
    ぱくりがいけないと言ってるわけではない。
    むしろ涙を誘う感動ものはどんどん、ぱくって欲しい。

    問題は既存のストーリーにどんな肉付けをするかだと思う。

    以下はネタばれBOXに。。

    ネタバレBOX

    上野動物園の花子は戦争の激化と共に、処分されることになる。もしも爆弾が投下され動物園に落ちたら、猛獣が檻から逃げ出して人間に危害を加えるからだ。
    花子を殺す方法は餌のじゃがいもに毒を塗って食べさせて殺す。というもの。
    しかし、頭の良い花子は毒入りのじゃがいもを食べない。そのうちやせ細った花子は最後のお願いをするように飼育員に芸を見せて何度も餌のおねだりをする。
    芸をしながら・・・崩れて餓死してしまう。

    ・・・というのが象の花子の物語だった。


    今回の芝居は象がカバになった。

    そこに肉付けとして憲兵の飯島が昔中国に居たころ、負傷した際に介護をしてくれた中国人女性との間に出来た子供、早苗が工作員として日本に入って、北枕動物園のスタッフになったこと。
    後に、工作員ということがばれて多数の憲兵に犯され舌を切られて飯島に渡される。

    戦争によって人間の精神をも凶器に変えてしまった時代の膿。
    動物園のスタッフは死ぬ結果となてしまう。


    前半はゆるゆると芝居は演じられ、早苗(山川ひろみ)がラムちゃんのビキニ姿で2分くらい踊って客寄せパンダをする。。

    ワタクシはこの手のパンダが嫌いだ。

    芝居のストーリーとは何の関連性も脈絡もなく、ただただ客寄せの為にもんぺを脱いでビキニを着る。
    ワタクシはこれをピンクパンダと呼んでいるが、はっちゃけたストーリーでもなく、トリッキーさもない。冒頭から飛ばし続けるお笑いでもない。
    中途半端に被り物を着用し、挙句にピンクパンダだ。

    笑いのネタも古い。
    観客を無理に笑わせようとしてるさまが痛々しい。

    よって、観客の殆どは笑っていない。
    笑っていないが、観客の殆どは出演者の知り合いだから、「面白かった~。」「楽しかった~。」「良かったよ!」というはずだ。
    演じた本人に「つまらなかった。」と殴られるようなセリフを吐くヤツはいまい。
    今後の人間関係にもひびが入る。

    つまりだ、自分を信じるならピンクパンダは使わずに実力で勝負して欲しい。

    後半の本と演技が素晴らしかっただけに、惜しまれる。



    3

    2008/10/02 17:57

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  • おーじ>
    ワタクシ、その物語は本で読みました。小学生の頃です。その後映画でもTVでも放映され、有名なお話ですよね。

    芝居を作る事。本当に難しいことだと思います。ただ、その難しい芝居を完璧に作る作家もいます。観客を感動させる、幸せな気持ちにさせる。そんな作家を尊敬してやまないです。




    tannev>
    コメント有難う御座います。
    正直な感想を書いてしまいましたが、あくまでも個人的な意見で御座います。それでも長々と感想を書いたという事は、書くだけのものがあったとお察しくださいませ。
    本当につまらない。観に行かない方が良かった芝居には感想は2行くらいしか書きません。
    書くほどの舞台ではないからです。

    全く毛色の違った物語?
    そでしたか・・。それでは次回、期待しております。

    2008/10/03 00:39

    この度は、ご来場ありがとうございました。
    また、厳しいご意見もありがとうございます。
    ご指摘の通り、本日のマチネは、あまり笑いも取れずな結果となり、
    ライブとしての演劇の難しさを、出演者スタッフ一同、痛感しております。
    後半のシナリオ、俳優陣など、良い評価も頂き、励みになります。
    今後も精進を忘れず、多くのお客様に愛されるような作品創りに務めて参りたいと思います。
    K.B.S.Projectでは、毎回、全く毛色の違った物語を創っておりますので、
    これに懲りずにまた、足をお運びいただけましたら幸いです。
    今後ともK.B.S.Projectをよろしくお願いします。

    2008/10/03 00:15

    ゾウのはな子・・、これは自分も何処かで耳にした記憶があります。

    随分前に触れたお話だったと思うのですが、ストリキニーネと言う猛毒入りのジャガイモを、人間の企みや話を理解することもできない象が事前に察知して食べなかったと言うのは、その難しい毒物の名称とともに、今でも鮮烈に覚えています。
    戦時中の悲惨さと共に、命の大切さを教えてくれる物語ですね。


    話の大筋、展開はなかなかいい感じでしたのにね・・。
    本も演技も素晴らしいのに、少し勿体無い感じもしますね・・。

    2008/10/02 22:56

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