Linked to 〜四舎八房より〜 公演情報 劇団e-schein「Linked to 〜四舎八房より〜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    緊迫感がない
    少年が収監された特別少年院が舞台であるが、その描く内容は一種の勧善懲悪ものである。ストーリーはわかり易く結末も想定でき、少年たちの絆が紡がれていく過程が熱い。
    公演で気になったことが...

    ネタバレBOX

    演出に関して、暗転が多く場面転換に工夫が必要だと思う。当日パンフのキャスト紹介を見ると、初舞台という記載が多く、その演技力を保たせる、もしくは綻びが目立たない(表現が相応しくないかも、失礼)ようにするためだろうか。いずれにしても観るための集中力が必要であった。初舞台とはいえ、若いキャストが一生懸命演じていることから、もう少し長いシーンを経験させてもよかったと思う。
    人物描写(生い立ちなど)と人間関係にもう少し説明があると、感情移入がしやすい。例えば、主人公”あんちゃん”の人物像が”善人”のようで、とても特別少年院に入所するとは思えない(親殺しに至った状況説明が不足)。また主人公と刑務官の確執は、単に気に食わないというだけの仕打ちだろうか。状況と人物描写が表層的で深みが感じられない。もう少しストーリーに厚みと捻りがあればと思う。
    また、公演全体を通じて、特別少年院という雰囲気を表していない。入所者が皆長髪で、タバコも簡単に入手できる、という細かなことも含め、緊迫・緊張感がない。
    自分は、この特別少年院内における少年たちの絆、または刑務官たちとの確執という個人レベルの物語設定も面白いとは思うが、医務官の人体実験が垣間見えることから、(体制)組織への挑戦があっても...そんな思いを巡らせた。
    本公演は続編(キャストも同じ)が予定されている。
    次回公演に期待しております。

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    2015/05/25 18:00

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