満足度★★★★
母と息子たち...その想い
プロローグとエピローグがあり、ありそうなシチュエーションだが、現実的ではないストーリーが展開する。芝居はフィクションの積み重ねであるが、描きたいまたは伝えたい想いは十分に表現していたと思う。時空間移動や脳内探訪するような奇抜さはなく、演出も中途半端なコメディ、シリアスでもない。本当に描きたい”母と息子たち”の想いを搾り出していくような、そう正攻法(?)のような公演である。
脚本・演出のAzuki 氏と話をさせていただいたが、自分の思いをしっかり表現したかったと...。この真摯な取り組みが、劇団を応援したくなる。
細かい点はいくつかあるが、芝居という大きな枠組みで考えた時、氏の中で形成した主張は表現できていたと思われる。