write 公演情報 カラスカ「write」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    盛りだくさん!
    いあいあ、懐かしい面々です。
    舞台に立った俳優陣を見て懐かしいと感じるということは、前作品があまりにも印象的で役者の顔をしっかり脳裏に刻まれた。ということです。

    今回も涙あり、お笑いあり、シリアスあり~の、てんこ盛りで、この劇団は本当に実力があります。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    今はもう、ダムの中に沈んでしまったとある村の出来事。

    榎本信とその姉は幼い頃、父親に捨てられ母親は亡くなって、孤児だった。
    姉の葉月は苦労して亡くなった母親と自分達に暴力を加えた父親に母の仇をうつべく、その復讐心で今まで生きてきた。弟の信はそんな姉を気遣って一緒に母の仇をうとうとする。

    ある日、友人の一人の黒沢早苗に新しいお父さんが来る事になった。それがかつての自分達の父だった。当時の父は酒癖が悪く暴力的だったのに、今は「いい人」になっていた。

    これまで父を忘れなかったことや、母の仇をうつといった目標があったからこそ生きる糧としてきた兄弟は実父のあまりの変貌振りに愕然とする。

    しかし葉月は仇を討とうと試みる。姉思いの弟、信は自分一人で父親を刺しに行く。

    この物語は「忘却に関する物語だ。 」と説明している通り、人は色々な物を忘れて生きて行く。哀しいからこそ辛いからこそ、人は少しずつ、いろんなことを 忘れることによって、生きられるのだ。
    そうやって自分自身に折り合いをつけて生きていく。

    この物語はどうしようもない父親だけれど根底に「愛」がある。だからこそ、忘れられないのだ。
    そんな人間の葛藤を描いた作品。


    上記のような説明をすると、なんとな~くシリアスだらけのような芝居と思うでしょ。

    ところがどっこい!

    合間合間に相当なコネタ満載でセリフのテンポもいい。
    完全に観客を眠らせない!(^0^)
    とにかく、殆どコメディなのだ。コメディ調だけれど、友情や青い恋愛や家族愛をも盛り込んだ作品なのだ。

    だから、笑ったり泣いたりぶっとんだり、観客は忙しい。


    シリアスな演技もなんとなく笑ってしまうというストーリーの展開が絶妙なのである(うすら笑い!)



    で、次回はもっと笑いどころが詰まってるという。
    リピーター割引があるから次回も観に行こう!っと!(^0^)



    ★芝居が始まる前に、「舞台は生ものですので、役者がセリフをかんだりする事もありますが、温かく見守ってください。」と説明していました。

    いい言葉です。

    2

    2008/09/28 22:30

    0

    0

  • おーじ>
    ワタクシねーここの劇団が好きなのよ。
    なんかねーここの役者さんが登場するだけで、ふくふくと微笑んでしまう。
    いくらシリアスでもなんか笑える。
    いあいあ、シリアスといいながらも、コメディなのよ。

    うはっ!(^0^)書いてる今でも思い出すと笑える。なんだか可笑しな人たちなのよ。
    劇団の歴史は浅いけれど凄い人たちです。

    ホント、好きですわ劇団鴉霞。


    おーじ、毎回、褒めて頂いて・・・励みになりますわ。
    感謝ですm(__)m

    2008/09/30 00:25

    前半部分を読んで、確かにシリアスで何とも重いテーマと思いきや・・。
    ちゃんとそれなりに、ほぐしてくれる場面も用意してくれているのですね・・。

    いやいや、こういうのは、誠に秀作かと・・。
    緊張と緩和・・。
    良い作品には欠かせない要素ですね。


    ところでレビューのネタバレ冒頭の部分。

    >今はもう、ダムの中に沈んでしまったとある村の出来事。
    この出だしの表現が何とも秀逸・・。
    思わず色んな風景が去来するような、そんな印象を与えられます。

    いやいや、素晴らしい作品を沢山ご覧になっていると、レビューの表現にも味があります。

    2008/09/29 23:34

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