「ままごとの次第。」 公演情報 インプロカンパニーPlatform「「ままごとの次第。」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    機転の連続
    2014年にも観劇しているが、今回も観客とともに作り上げていくというインプロの醍醐味、面白さを十分現した公演であった。観客も自分達が物語の設定に参加しているという意識があり、その場の役者が機転を利かせなければならないという、時限状況を承知している。それゆえ、ある程度ストーリーが展開できれば満足するところであるが、本公演はその欲求を超えたレベルにあったと思う。
    ただし、前年の公演と比較するとラストのシャープさは劣っていた。

    ネタバレBOX

    初日ソワレで拝見した。登場人物は祖父母、両親(父親)、娘、愛犬と隣人のお兄さん(本来役者ではなく、音楽担当)とストーリーテラーの6名+1匹。このストーリーテラーが状況に応じて、母親、隣人お兄さんの友人を演じる。個々の役者の力量が試される観(魅)せる演技ができるか...それが公演の成功の鍵になっている。
    そのストーリーの構成力と役者の機転ある演技は面白く、観応えがあった。しかし、公演全体を通じて”ままごと”であったというラストシーンはインパクトに欠けた。その狙った意外さは、もっとストレートに伝わらないと面白さが半減する。ラストの重要なシーンだけに残念に思った。
    ちなみに、前年に観た時は、俯瞰した立場の父親(インプロとして観客から指名された父親ではない)が、帰宅してくるという動作があった。しかし、今回は客席にずっと座ったままで、ラストに立ち上がり舞台上に登場するだけ。その意外性(劇中劇)を印象付ける動作があまりに単純・単調であった。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/05/21 18:21

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