満足度★★★★
恐怖と解りやすさは反比例する?
あれ、効果音が変わったな、とすぐ感じた。綺麗な音でした~。もはや音楽。ストーリーが追いやすく、その分、恐怖感が薄まった気がした。良庵の立ち位置が何だかもどかしい。この人の読経はなかなか見事でしたが、仏教色を濃厚に感じさせてくれるけれど、ストーリーの展開に絡んでいるようないないような、中途半端な感じが抜けない。最後まで、彼がどこかで重要な所にからんできて、それが恐怖を増幅するのだろうと勝手に想像していたのですが・・・。印象的な登場であっただけに何だか残念な感じに終わった。しかし、恐怖というものは、何だかよくわからないところに最も強く感じられるものなんですね。それと、仏教というものはかなり理知的・哲学的なもので、こうした不条理な因習などとは少しそりが合わない感じ。