Palm-タナゴコロ- 公演情報 うわの空・藤志郎一座「Palm-タナゴコロ-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    掌にできず...
    紀伊國屋ホールでの音楽要素を取り入れた完全新作は、Palmの意味することが出来なかったようだ。 脚本もさることながら、演出に厳しいものがあった。遊び心が余りにも多くて、観る集中力が保てない。まさしく、”うわの空”状態になってしまう。

    ネタバレBOX

    Palm‐タナゴコロ...タイトルはその副題の意味まで表しているが、芝居ではその描きたい本質部分に迫れていない。

    地球上にある国は、昼世界、夜世界に二分されており、それぞれの長短が説明されるが、やはり昼世界を望むようである。そもそも二分する契機は、昼世界の前女王の月に帰る際の願い事...それがいつも太陽が輝き続けるというもの。沈まぬ太陽は、他の国を照らさないという、理不尽な結果になっている。そのため、昼世界の現女王を月にかえすべく、夜の国から剣士(少女...現女王の娘)がやって来る。
    それぞれの国に昼夜が...その陽の沈む場面がラストシーンになるが、それまでのストーリー展開・演出によって感情移入出来ず、感動もなかった。

    掌に収めるが、その対であるタナゴコロ(差し出す)ことも重要である。そんな教訓的なことは感じさせないが、逆の意味で緩く(ギャグの多さ、殺陣の稚拙)なりすぎていた。宇宙または地球規模の神秘的寓話が垣間見れただけに...残念であった。

    次回公演を期待しております。

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    2015/05/06 16:38

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