満足度★★★
尻切れトンボな印象/約110分
あらすじに示された2つの話が呼応しながら進んでいく、支配と被支配の関係をめぐる物語。
私にとっては『黄金のコメディフェスティバル2013』で初めて観て以来の電夏。
もちろん笑いも観劇目的の一つだったが、本作について言えば、笑いを半分にしてもいいからテーマの追究にもっと時間を割いてほしかった。
劇構成が実に巧みでとっても引きつけられたのに、笑いも盛りつつ話を時間内に収めるのは難しかったのか、テーマの追究がもう一つ煮詰まらないまま終幕するのは何とも残念。
「この先は皆さん一人一人で考えて!」と最終的な解釈を客に委ねたのかもしれないが、理想的な“支配-被支配”の関係とは何なのか、作品としての答えも一応は出してほしかったところ。
話にちゃんとけりがついていれば、4つ星か5つ星でした。