ウィンズロウ・ボーイ 公演情報 新国立劇場「ウィンズロウ・ボーイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    地味ながら沁みるストーリー
    窃盗の罪で海軍士官学校を退学になった息子の無実を信じ、
    名誉を回復させようと闘った家族の物語。
    実際の事件がヒントといいます。
    父親は寡黙で実直で厳しいが、小林隆さんの持つ優しさが
    自然とにじみだしていて、程よい加減の雰囲気がありました。
    母親の竹下景子さんは、ごくごく普通の母親=何があっても
    大きな包容力と明るさで家族を包んでしまう理想の母親像を
    「安心して」観させてくれます。
    有名弁護士役の中村まことさんも堅物で独裁的と見せて、
    実は公正・公平を厳格に打ち出しているだけで、心ある人物を
    さすがの安定感で演じてます。
    他の配役は新国立劇場の研修生またはOB/OGとのことですが、
    無名なれど先入観が無く観れ、なかなかの好演。
    (ただ、長男のお調子者ぶりを演じるのは確かに難しそうで…)

    これを家庭の居間だけで描く、まるで裁判所、裁判シーンのない
    法廷物ののよう。
    地味で重いテーマなのに、随所にユーモアが挟まれたり、にじんで
    いたりして「観やすくする細かい配慮」が多々あったようです。

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    2015/04/28 01:58

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