午後の素数 公演情報 劇団超ダッシ「午後の素数」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    感情移入には... ウルトラチーム観劇
    登場人物などで現世にいるのは、人間一人と猫一匹である。それ以外は死神、幽霊、霊猫など、死後(中有)の世界...物語は面白いが、その核となる部分の描き方が弱く、感情移入するまでにはいたらなかった。

    舞台セットは上手にバス停留所とベンチ、下手は一段高くなった平舞台に、場面に応じてテーブルと椅子が置かれる。

    ネタバレBOX

    両親が交通事故死、夫は赴任先(カンボジア)で地雷を踏んで爆死し、相次いで親愛なる人が亡くなり、不幸のどん底にいる未亡人が主人公(神長亜矢香さん)。この主人公は生きる気力を失い自殺を考えている。そこへノルマを達成したい死神が現れ地獄(自殺は罪ということらしい)へ送ろうとする。そこに中有にいる両親、夫がなんとか自殺を阻止しようと死神に交渉もしくは力ずくで対抗する。そこに(霊)猫と両親が助けた猫(事故死の原因はその猫を助けたこと)が絡み、ドタバタ騒動が起きる。主人公を助け(自殺を止め)るような行動は感動する場面であるが、肝心の主人公に自殺しようとする憐憫や切迫した感情が観られなかった。
    公演全体は面白いが、その助けたいという気持ちの高まりが伝わってこなかったのは残念であった。

    次回公演を期待しております。

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    2015/04/27 18:38

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