満足度★★★★★
テンポ良く
シアターKASSAIという奥行きのある劇場の特長を活かし、後景・前景の二分割した演出は面白い。舞台奥(後景)には資産家らしい瀟洒な居間、舞台前(前景)下手には探偵事務所の粗末なテーブルと事務椅子2脚…この対比は、人物描写にも生かされ、立ち位置によって主人公(興呂木 参次朗)、その助手(野村純平)と資産家の住人達の立場・振る舞いが印象付けられる。
そしてキャラクターという点では、タイトルにある“マダム=オバちゃん”達が強く、異色になっている。この公演で一番疑問に思っているのが、ほかならぬ、この愛すべき”オバちゃん“達なのだが…