転人 公演情報 劇団メイカーズ「転人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    物語の表面を登場人物達が滑っていった・・・・ように感じました
    阿鼻叫喚だったのは主人公だけで、
    コミカルではあったがヒューマンタッチには受け取れなかった群像劇でした。

    約2時間10分

    ネタバレBOX

    これほど感情の動かされなかった主人公&ストーリーは珍しかったなぁ

    主人公が、やりたい放題やって物事を引っ掻き回す話でした。
    それでまぁ妙な愛されキャラで、
    何をやっても許されるっていう説得力が著しく無かったです。

    この主人公見事なまでに雑でドジでポンコツなゲームの中のトラブルメーカーみたいな現実味に乏しいキャラクターでした。生活感も薄いし・・・。

    普通にアイドルに惚れて出会いがあって、アイドルにも目をかけられて(?なんでこんなポンコツが好きになるのか?→ダメンズぶりを説明&アピールとかして欲しかったです) そんで、そのアイドルがセクシー路線で売られるのやだから辞めたいと言うので。キッカケとなる水着グラビアの写真データを無職の主人公を雇ってくれた優しいカメラマンさんのPCごと破壊します・・・・。インパクトは凄かったが、コレを許してクビにするだけで済ますカメラマンさんが理解できなかった。売れっ子(と言う設定のアイドルの)写真集の発売延期というか中止?。ツアーとかでスケジュールが取れないから再撮影時間が取れないということだそうで。 ならその損害請求はどーするの? カメラマンさんが引っ被るとは思うけど、自分ならやった主人公に殺意が沸くなぁ。せめて損害分ぐらいは内臓でも売ってもらって償わせるけどなぁ(文無しですもの主人公くん)。説得力とリアリティが乏しかったわ~ホントいくらコメディにしてもねぇ

    もっ客席から感じる”シーン”とした受けの無い、静かな空気も珍しかったですわ。 ずっ~とね・・・・・

    運命は航路と言いたかったんでしょう、場面転換で流れる効果音は木の帆船が軋む音を流しているようで。 舞台中央のバックには直径3m程の木の操舵輪が吊られています=占いのタロットカードでの”運命の輪”ホイールオブホーチュンとしても意味付けて、劇中で誰かが(話の始めと終わりに狂言師が登場するので、彼にタロットを解釈させてもよかったろうに。)占いとかで意味深に取りざたしても良かったと思えたが、まったくそ~ゆ~話は出なかった。 細かさとかもあるんですが、物語に食い込んでないないなぁと思えた細かさばかりで評価できなかった。 役者さんが下手な感じは受けなかった分、話が本当に残念だった。

    SMクラブでの話の進行もリアリティ乏しかったなぁ・・・・
    (CSIでのゲストで出てくる洞察力の鋭いSM女王様のインパクトが強いので、そのキャラを超えてくれる位の登場人物が舞台に立って欲しく思えた。)

    後半で主人公が焦げ付いた会社の尻拭い=社長が逃げるまでの時間稼ぎに雇われる件は。星新一氏のショートショートで、言い訳の上手な男が同じように会社に押し掛けて来る債権者を舌先で誤魔化していくという話を思い出したデスよ。

    前述の星新一氏のお父さんは、丁度今作の主人公のような状況を亜米利加でハウスキーパー(でよかったかな?)のバイトでやっていたそうです=見た目が良いのですぐ雇われるが、仕事の要領が悪くすぐ首になるという悪循環(^^;)だったそうです。 (「明治・父・アメリカ」より)

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    2015/04/10 01:14

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