硬質・耽美な印象の作品
姉弟の住む部屋に一人の男が住むようになる。
舞台の始まりは二人の女性。どうやら、二人はその男の恋敵になるようだ、、、
というところから話は始まる。
硬質・耽美な印象の作品。最初の5分の静寂な緊張感、ラスト5分の美しい絵作りが記憶に残る。
作演の世界観やイメージを具体化したような舞台のつくり。
受け取れるか受け取れないかの要素が強い作品だと思う。受け取れた人には素晴らしい舞台になるが、そうじゃなかったら難解な作品と映るかもしれない。
だけど、カンパニーとしてやりたいことがあってそれは8分通りやれているように見えた。
上質なテクニカルの仕事に支えられている。
他地域公演に向けて、完成度を上げていく余地はまだあるようにみえた。より多くのお客さんに「届く」作品となるようなブラッシュアップを期待したい。
80分。