うつせみ 公演情報 るぼわーる「うつせみ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    運命の二人
    るぼわーる・・初見でした。どんな劇団なのか少々不安ではありました。
    しかし、しかし、そんな不安はきれいさっぱり払拭しました。

    オープニングといい、運命の二人の幻想的なシーンといい、導入音楽も照明も完璧でした。

    江戸川乱歩といえば明智小五郎とともに事件の究明の為にいくつもの謎解きをするので有名ですが、スリルとサスペンスさながら実に良く練られた作品でした。

    この手のものを芝居と言う媒体を通してよくぞここまで表現できたものだ!と感激しました。
    まるで映画を見ているようです。

    いあいあ、この作品!みんなに観てもらいたいな~。
    物凄く素晴らしい作品だから!
    予定のない方は騙されたと思って行って見て!(^0^)


    以下はネタバレBOXに。

    ネタバレBOX

    榊家の心臓が悪い朝子の下に、田舎から奉公にやってきた一人の少女がおりました。少女は朝子と仲良くなって姉妹のようにしていましたが、朝子の婚約者の馨に私の代わりに会って欲しいと朝子から頼まれ、会っていましたが馨は少女を朝子と思い込み、少女も朝子のふりをしてしまいました。

    そんな折、少女はただの奉公人としてではなく朝子の為の臓器提供者だったという事実が判明してしまいます。
    少女は自分が殺される為だけにここに来た事を呪い、朝子の立場に嫉妬し、自分のそんな運命を変える為に、ドクターや榊家当主を殺害し、更に朝子を操り少女の顔を知ってるお手伝いの美和を追い出してしまいます。

    しかし、そんな成り行きを怪しいと感じた江戸川乱歩と明智小五郎は事件の究明の為に乗り出します。

    二人が榊家に駆けつけた時には朝子が少女に刺され息も絶え絶えの時でした。
    馨は目の前の朝子が本当の朝子ではないと分かった今でも、名前なんかどうでもいい、自分は目の前のこの人が好きなんだ。と言い、一方で本物の朝子は少女を庇い、自分は少女だと言い張ります。

    物語はクライマックスを迎え、少女は初めから朝子と入れ替わるつもりだったと暴露し、朝子は「違う。私は朝子ではないの。」と主張します。

    この場面、もう、涙なしでは見られません。
    切なく悲しい二人の運命に心が張り裂けそうになります。

    こんな、こんな出会い方でなかったら良かった・・。
    二人はきっと、励ましあい、喜び合い、傷付き合い、慈しみあいながらも、ずっとずっと仲良くしていられたのに・・・。


    二人は、歌を歌いながら抱き合いました。
    抱き合って歌いながら・・・そのうち、朝子の声が聞こえなくなります。

    シーンの一つ一つが絵画のように美しいです。


    キャスト陣も実力のあるキャストばかりで魅せます。
    場面場面の展開にダンスでも見せます。
    構成と言い、セット、美術、どれをとっても非の打ち所がありません。

    こんなに実力のある劇団とは想像もしてなかっただけに、仰け反るほど驚きました。


    本当に素敵なものをみせて頂きました。
    作・演出の浅沼絵里子さんにお会いしてお話してくるんだった。
    その事が悔やまれます。。

    4

    2008/09/13 23:37

    0

    0

  • かげちよ>
    本当に素晴らしい芝居でした。レトロ感たっぷりの着物も見事でしたね。動きや立ち振る舞いも。
    他の役者さんたちのお召し物も寸分の隙もなく完璧でしたね。
    視覚でも楽しめる芝居でした。
    他のこりっちメンバーも大絶賛のようで本当に良かったですね。
    勿論、次回も観させて頂きますね。
    受付にいらしたのですね。次回は声をかけさせて頂きますね。コメント、ありがと。

    2008/09/17 16:08

    るぼわーるの浅沼です。
    この度は劇場まで足をお運びいただき、ありがとうございます。お褒めのお言葉をいただきとても嬉しいです。これに甘んじることなく、作品を作って参りたいと思いますので、どうぞよろしくおねがいいたします。次回は是非受付にてお声がけくださいませ!

    2008/09/17 10:26

    おーじ>
    大絶賛!ですよ。
    初見でした。いあいあ、芝居というものは何処に掘り出し物が潜んでいるか解りませんね。
    鉱山で金を発掘するようなものですわ!(^0^)

    今回は稀に見るレベルの高い劇団でしたよ。

    横溝正史役は、あの南吉人でしたよ。無頼組合によく出演されてる。
    彼の演技ってあんなに素晴らしかったのね?
    ってか今回の役柄に合ってたのでしょうか?(失礼な言い方だけれど相当褒めてるつもり)

    はい、帰りはひじょうに幸せな気持ちになってほくほくしながら岐路に着いたのでした!(^0^)


    舞台って本当に素晴らしい!
    ワタクシ達はそんな生の舞台を観る事が出来て、嬉しくて仕方ありません。

    2008/09/14 22:29

    おぉ、最大級の賞賛!
    余程素晴らしい作品だったのでしょうね・・。

    タイトルもフライヤーも、何ともいい感じ。
    レトロなイメージの中に、何とも言えない情感が漂っているようです。

    佳い作品にめぐりあえて良かったですね・・。
    また一つ、素晴らしい劇団を見つけましたね・・。

    2008/09/14 18:34

このページのQRコードです。

拡大