家族 公演情報 オーストラ・マコンドー「家族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    映像と舞台の「間」の歪み
    小津映画を元にしてる為か全体的に緩やかな流れ。設定は現代だけど言葉使いや接する態度がたおやか。映像で見ている分の時間的な「間」はさほど苦にならないけど、この舞台についてはその「間」があまり生かされてないような気がした。
    高台の舞台セットなので前方より後方席から見たかったかな。赤いヤカンはここでも目立つ。
    約2時間10分。

    ネタバレBOX

    映画のオマージュが前提なのか、時代設定は現代だけど、現代の耳馴染む言葉使いでもないし、衣装もほぼ全員がアーガイルチェック柄。かつて流行した形なので今見るとレトロチックでややダサめ。男の人はズボン下にステテコ履いてるし。なのに東京見物で「スカイツリー」に行きたいと言うセリフ、部屋の小道具に東京タワー、と多少ちぐはぐさな面に「?」と思った。
    喪失した哀しみを体験した肉親以外(紀子)から教わる家族の大切さ、風景が映える挿入歌。あのままあそこで終わっても良かった気がしたが最後の紀子と義父との会話が活きる締め方。ただ全員集合しての終わりの見せ方はもう少し工夫して見せて欲しかった気がする、あの見せ方だと蛇足ぽい。

    多賀士、安子の老夫婦を演じた康さん伴さんの2人が永年連れ添った感が見えて微笑ましく、まだそんな年齢ではないと思うがびっくりするほど老夫婦だった。そして笠智衆氏を彷彿とさせた。
    紀子と志保の関係もまた女同士というより、義理姉と義理妹として相手を思いやる関係が見え、いい人なんだろうな、というのが見えた。

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    2015/03/08 00:40

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