満足度★★★★★
少年社中さんを信じて本当によかった☆
残忍で、暴力のみを信じて生きていたと言っても過言では無い
暴君、リチャード三世を描いたシェイクスピア作品を
少年社中さんが舞台に表現する・・・
それはファンとして少し覚悟のいることでした。
少年社中さんは、
その根底にいつも人間への深い理解と愛情を持って、
夢や希望を描き出します。
どんな心の持ち主でも、深い慈しみを持って
その人物のありのままを、舞台の上で輝かせてきました!
それが今回は、自分の欲望や野望のために、
愛する家族をも次々にあやめてゆく主人公の生き様を
どう愛し抜くのか?!
けれども、信じてよかった。
例えどんなに孤独と憎しみに駆られた心を持つ人間でも、
少年社中さんならきっと読み解いてくれる!
きっと愛し抜いてくれる!
そう信じ抜く勇気を持たせてくれました。
きっとシェイクスピアの450年にも渡る孤独が
この舞台で、解き放たれたことでしょう!
素晴らしい舞台美術☆
心の底まで響き渡る美しい音楽!
物語を語る愛情溢れる衣装!
まるで観客の想いを知っているかのように照らされる照明!
臨場感溢れる命がけの殺陣!
優雅に流れる清流のような清さを描きだしたダンス!
主役を務めた
池田純矢さん、山川ありそさんの熱く胸を打つ
完璧な人物理解と生命を懸けた表現!
ご出演された皆様のチームとしての素晴らしい
溶け合い、生かし合い、互いを信じ合い、愛し合う力!
そして何と言ってもこの難解な作品
現代を生きる私たち観客の心に、ここまで熱く激しく新鮮に
突きつけて魅せた
毛利氏の脚色、演出、読み解きの素晴らしさ!
何度も何度も繰り返し味わいたい
名作です!
間違いなく、人間なら一度は出会うべき芸術作品だと信じて止みません!
素晴らしい作品を創り出してくださって、
本当にありがとうございました☆