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へんしん(仮)
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ENBUゼミナール「
へんしん(仮)
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ハンダラ(10433)
満足度
★★★
願望のもと
今、できの良い連中は
ネタバレBOX
“大衆のレベルは落ちる所迄落ちたと見ている”と見て良いのだろうか? “若い頃大衆の二歩先を歩み、これでは理解されまいと半歩先迄減速して来たのに、それにすら追いつく者が極力少なくなった。何と言う劣化であることか!! 何故、ここ迄馬鹿になったのか? 日本の大衆は”などと考えているのかも知れない。出るは溜め息のみだろう。
ところで、その現況を生きる若者達の不如意が、今作には感じられる。序盤、ちょっと硬くなったか、間のとり方の悪さが目立ち劇になっていなかったが、中盤以降盛り返した。
何れにせよ、主張は以下のようなものであろう。
変身を意志や作意の埒外に置くと、生まれ出る瞬間と死ぬ瞬間だけが真に変化し得るチャンスだと捉えるものの、認識を充分突き詰めずに、生死を統一する視座があるかも知れないと思った瞬間、この論理も崩れた。次に頼ったのは想像力である。然し、個々の主体の命は永遠では無い。想像力を何処まで駆使した所で、宇宙の無限に完全に対応できる訳ではない。我らは死すべき存在だから、永遠や無限に主体として関与し続けることはできないことは自明である。結局は、変身願望へ至った原因の傍らで叫びを繰り返し、それも迂回することと似たりよったりだと気づいてしまう為、赤ん坊に戻る。無論、最初の問いが出てくる原因であった、変身願望へ至る原因から立ち上る不如意は解けていない。
だが、我々に未来があるとすれば、この不如意をそれ自体として認識する縁を得たことであろう。その先には、不如意を立ち上らせる原因の究明は不可欠だとしても。
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2015/03/01 15:48
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