渦中の人 公演情報 セロリの会 「渦中の人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    たかが宝くじ、されど・・・
    「渦中」という言葉の通り、とある僻地の島を舞台に、混沌としたカオスのように渦巻くコミカルな人間像を、丁寧に描いた作品という印象を受けた。親と子、夫と妻、島に暮らす男と女、そして島を訪れる女たち・・・それぞれが保有する苦悩。それらはひとつとして同じものが無く、それゆえに救いが無い。CASTの個性があまりに強く、おそらく最も大事なシーンの会話を聴き逃してしまった(涙)。1時間50分という長時間の大作は見応え充分。脚本、演出ともに、実に高尚且つハイセンスな作品であった。

    ネタバレBOX

    観劇はじめとおわりに流れる寄せては返す海の波音が心地よい。夫とうまくかみ合わない圭子役の「勝平さん」の表情が豊か。また、圭子の姉役の「辻川さん」の存在感は圧倒的。独特のオーラのある女性とお見受け。とても50歳とは思えない貫禄。ラスト、女で一人で育てたひとり娘に包丁を向けるシーンに胸が詰まった。

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    2015/02/25 20:03

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