満足度★★★★★
手が震えました
築地本願寺ブディストホールで観劇したのは初めてでしたが、趣きのある恋桜の舞台にふさわしい劇場でした。原作は能楽の通小町だそうですが あまり詳しくはなくなんの予備知識もなく観劇させてもらいました。
恋するあまり 愛しい人を思いて魔性と化した娘を利用して帝に復讐をとげようとする 小野篁の 妖艶で凄まじい怨念と 清明によって命を吹き込まれた桜の女の子の純真で無垢な思いが 迎える結末に手が震えました。
久下恭平さんの 演じる黒曜の迫力にちょっと怖いぐらいでした。
桜の木や花びらの演出が美しく 衣装も素敵で 引き込まれて平安の世を
あじわうことができました。百夜通いの恋の果てと黒曜の怨念の結末をぜひ 劇場でご覧になることお勧めします。個人的には藤田佳子さんの演じてらっしゃる 姉御が一番好きです。