南へ 公演情報 青年団「南へ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    【Aチーム】観劇
    淡々と定点観測

    ネタバレBOX

    デッキを定点観測することによって、北朝鮮が崩壊し、朝鮮半島は韓国に統合され、北朝鮮からの難民が日本に多数押し寄せ、またアジアからの移民も増えた日本で、所謂外国人に馴染めない人々が、日本人社会が築かれている南の島に移住することを決意して船に乗ったということが次第に明らかになっていく話。

    1994年初演の『東京ノート』はこの1990年初演の本作品の手法に似ています。

    秘書を連れたご婦人やシンガポールのビル二棟を相続した子供もいましたが、田中英光作の小説『オリンポスの果実』を意識しているとは言え、おやつに杏の実を食べているような詩人は富裕層には見えませんでした。

    南の島では日本人は働かず、現地人、あるいは日系の混血の人たちが労働する社会のようです。そして、混血には自他ともに認める階級があり、ハーフはクオーターを下層に見ていました。

    李そじんさんのデッキチェアが壊れたのか、留め具が緩んだのか、ぐにゃっとなったときの表情、その後の伊藤毅さんのアドリブ対応は興味深く見させてもらいました。

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    2015/02/16 08:59

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